ももいろクローバーＺが１日、静岡県・エコパスタジアムで昨年に続き２回目のお祭りをテーマにした夏公演「桃神祭」を開催し、来年２月から全国５都市を巡る初のドームツアーを行うと発表した。名古屋で始まり、札幌、大阪、福岡、最終公演の西武ドームまで最大３７万人の動員を見込む、ももクロ史上最大のツアー。この日は俳優で歌手の舘ひろし（６５）が出演するなど、話題満載のお祭り騒ぎを繰り広げた。

　ももクロのライブ恒例となった、歌手の松崎しげる（６５）によるアンコール後のサプライズ発表。真っ黒に日焼けした松崎が、自身の代表曲「愛のメモリー」の調べに乗せて「♪５大ドームツアーをやるんだよぉお～」と熱唱すると、メンバーは絶叫ののち全員で抱き合い、喜びを分かち合った。

　通常５大ドームは東京、大阪、名古屋、札幌、福岡を指すが、今回は東京がなく埼玉の西武ドームになる。それでも松崎は何度も「５大ドームツア～アァ～」と気持ちよさそうに連呼。来年２月２０、２１日のナゴヤドーム公演を皮切りに５都市を回り、最大３７万人以上を動員する、ももクロ史上最大のツアーとなる見込みだ。

　ツアーをけん引するアルバムを来年２月１７日に２枚同時発売することも発表。静岡出身で故郷に凱旋した、百田夏菜子（２１）は「こんなに先まで予定が決まってたことなくない？」と、うれしい悲鳴を上げた。

　ステージに高さ１８メートル、横幅２３メートルの巨大鳥居を設置し、沖縄の伝統芸能エイサーや静岡の伝統民謡「ちゃっきり節」など全国の祭り人３１４人が参加し、歌い、踊った桃神祭。ホースなどで計２０万トンの水をモノノフ（ファンの愛称）４万７０００人に浴びせたが、ツアー発表の“大花火”で気温３０度を超える会場は、いつまでも熱気の冷めぬままだった。