SKE48松井玲奈 後輩に競争指南
8月末でSKE48を卒業する松井玲奈(24)がこのほど、デイリースポーツのインタビューに応じて、同席したメンバーの谷真理佳(19)をはじめとする後輩たちへ、“金言”を授けた。自身最初で最後の単独センターを務めたラストシングル「前のめり」も発売され、旅立ちへのカウントダウンが進む中、玲奈がグループの未来を担う仲間に求めたものとは-。
SKEの絶対エース・玲奈と、HKTから移籍した谷。2014年2月の組閣から同じチームEに所属していた以外、一見、接点が少なそうな組み合わせだが、実は“奇縁”で結ばれている。
谷はHKT加入直後の13年1月、グループの冠番組でゲストの玲奈から推しメンに指名され、うれしさのあまりに号泣した。「私の道を開けてくださった人は玲奈さん」と感慨深げに振り返る谷を、玲奈は「その話、20回ぐらい聞いた!!」とピシャリ。6月10日深夜にラジオの生放送で卒業を発表した玲奈だが、唯一感極まったのが、そんな谷の話題に触れたときだった。
玲奈「谷から『沖縄にいてラジオを聴けないから、(SNSの)755で写真をアップしておきます』ってメールが来て。そういうところがけなげだし、思ってくれてるんだなって、何か知らないけど涙が出てきて」
谷「泣きそう…。これを言うと困らせちゃうけど、離れたくないな」
玲奈「ゴメン、私は離れたい…うそうそ!!そう思ってくれるのは、うれしいよ」
7年間、グループをけん引してきた玲奈は、常に後進の育成を自らの課題としてきた。その思いが結実したかのように、不参加となった6月の「第7回選抜総選挙」では、23位の谷を含むSKE27人がランクインし、AKBを上回った。躍進を喜びつつ、「ランクインしてもしなくても、次にどうつなげるかが一番大事。広がりを見せていかないと、この結果はただの数字で終わっちゃう」と発破を掛ける。
去りゆくエースとして、後輩には「ハングリー精神をもっと持って」と要求する。「私が卒業すると必然的に私がいた場所が空くので、そこを皆で取り合って、切磋琢磨(せっさたくま)してくれたら。若い子は先輩にどんどん食らいついて、グループを活性化させてほしい」
玲奈にとって残す晴れ舞台は、29、30日の豊田スタジアムでの卒業コンサートと、31日の劇場でのラスト公演。最後の背中を仲間のまぶたに焼き付けて、“言葉にできない激励”を残す。