歌手・前川清（６７）が、元妻で２０１３年に死去した歌手・藤圭子さんの３回忌にあたる２２日、都内でライブを行い、藤さんのデビュー曲「新宿の女」を歌い上げた。

　前川はライブ後半、東京・西新宿で亡くなった元妻を思い返しながら、「２２日は命日。（藤さんの）最期の地である新宿でございますね。『新宿の女』」と３００人を前に追悼唱で哀悼の意を捧げた。「忘れちゃいけないんだけど忘れていた」とファンから命日を知らされ、ライブ唱を決めた。「初めて歌わせていただきました」と新宿で知り合ったという藤さんのデビュー曲を初披露した。

　２人は７１年に結婚するも７２年に離婚。「尊敬する歌い手だった」と振り返った前川は「もし彼女が歌い手でなければ今、平和に生きていたんじゃないかな」とつぶやいた。歌を披露したことで「あの世で『ありがとう』と言ってくれたらうれしい」と切々と語った。

　前川は「この日が来たときは彼女の歌を毎回歌うのもいいのかなと思っています」と、追悼唱の継続を決意した。