中村鴈治郎、祖父の舞台“再演”に重圧
歌舞伎俳優の中村鴈治郎(56)が26日、東京大神宮で、歌舞伎公演「通し狂言 伊勢音頭恋寝刃(こいのねたば)」(10月3~27日、東京・国立劇場)の成功祈願を、中村梅玉(69)、中村魁春(67)と行った。
「伊勢音頭-」は、江戸時代に伊勢の遊郭で起きた事件を題材にした人気作品だが、今回は「太々講(だいだいこう)」の場面を53年ぶりに上演する。その場面で、祖父の二代目中村鴈治郎がかつて演じた同じ役を務める四代目鴈治郎は「いずれは…と思っていたが、すごいプレッシャー」と複雑な心境。祖父が最後に演じたのは、自身が生まれる前(1956年)とあり、「演じる姿を見たこともないし。何をしたらいいのか皆目見当が付かない」と戸惑っていた。