新垣隆氏×キダ・タロー氏が異色タッグ
作曲家の新垣隆氏(44)が、作曲家で“浪速のモーツァルト”ことキダ・タロー氏(84)とタッグを組み、歌謡曲に初挑戦したことが27日、分かった。キダ氏が作曲、新垣氏が編曲を担当し、作詞は荒木とよひさ氏(71)に依頼し、完成させた。きっかけは、ゴーストライター騒動の際に新垣氏の“ゴースト曲”を気に入ったキダ氏がラブコール。タッグに新垣氏は「信じられない気持ち」と喜んでいる。
“現代のベートーベン”と呼ばれていた佐村河内守さん(51)のゴーストライターだった新垣氏が、今度は名前入りで“モーツァルト”とタッグを組む。
きっかけは、ゴースト騒動だった。昨年2月の騒動の際、新垣氏作曲の交響曲を聴き「ええな」と好感触を得ていたキダ氏は、テレビ番組などで一貫して佐村河内さんを批判。新垣氏の才能を認め、擁護派を務めた。昨年末に放送された日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で共演すると、キダ氏からラブコールを送ったという。
当時を振り返りキダ氏は「これはしめたと思って一緒にやりましょう!!と」と即アタック。新垣氏も「キダ先生の音楽を聴いて育ったので、信じられない気持ちでした」と驚きながらも快諾した。
クラシック畑の新垣氏は「歌謡曲のアレンジは初めて。内心ドキドキしています」と、いつものように謙虚だが、実は歌謡曲や演歌にも精通している。小学生時代はテレビっ子で「リアルタイムで聞いていたのは松田聖子さん。歌謡番組が全盛だったので、浴びるように見てました」と、いわば原点だ。
7月22日のレコーディングでは、新垣氏もピアノ演奏で参加するなど意欲的だった。
完成した楽曲は、キダ氏の事務所の後輩である歌手・塩乃香織(32)の新曲「イエスタデイにつつまれて」となって、11月4日にリリースされる。