ハチエモンが宇宙旅行成功
関西テレビのマスコットキャラクター『ハチエモン』が宇宙に行って地球に感謝のキスをする“宇チュー大作戦”が成功していたことが16日、分かった。同作戦はハチエモンが今年8月で誕生20年を迎えた記念プロジェクトとして実施された。
気象観測用の気球にヘリウムガスを入れ、浮力で上空へ飛ばした。特殊な樹脂で作った体長5センチの特製フィギュアのハチエモンの姿をとらえるべく、小型カメラを搭載。打ち上げから成層圏到着、そして海上での回収までのすべてを動画で撮影した。
時速約30キロで上空約2万5000メートルを目指した。事前に入念な飛行経路と落下場所までのシミュレーションを重ね、約2時間の宇宙への旅を実現。失敗を重ねながらも、4度目の挑戦でハチエモン、カメラなどすべての回収に成功。ハチエモンが地球にチューする映像も完璧に撮影されていて、プロジェクトは大成功を収めた。
三重県伊勢市から打ち上げ、目標にしていた2万5000メートルよりも高い、上空3万5208メートルまでハチエモンは上昇して、見事地球にキス。静岡県浜松沖に着水した。
計画段階からプロジェクトに参加していた、同局のお天気キャスターで気象予報士の片平敦氏(34)は「ただ一言、楽しかったです」と大興奮。「何らかのトラブルが発生して100点満点は難しいのかなと思っていたんですけど、100点満点どころか、120点でパーフェクト。ハチエモンはすごい!」と感激していた。
今回の壮大なプロジェクトの模様は「ハチエモンの宇宙への挑戦」と題して、同局の情報番組「ゆうがたLIVE ワンダー」(関西ローカル/月~金曜、後3・50)で20日に放送される。