巨泉「ずっと“円鏡さん”と呼んでいた」
黒縁眼鏡がトレードマークでナンセンスギャグを連発した人気落語家の八代目橘家円蔵(たちばなや・えんぞう、本名大山武雄=おおやま・たけお)さんが7日午前3時30分、心室細動のため死去。長年親交があったタレントの大橋巨泉(81)が同日、コメントを発表した。
「名跡・橘家円蔵を継いでから何十年もたつのに、僕はずっと“円鏡さん”と呼んでいた。とにかくその前10年ぐらい毎週『お笑い頭の体操』で、そう呼んでいたので、あの顔を見ると“円鏡さん”としか出てこなかった。ときどき言い直すと、『いいですよ、古い付き合いですから』と気にしなかった。アドリブのできる数少ない落語家で、古典も一家をなしていた。僕が『三大若手』と呼んでいた、志ん朝、談志、円蔵は誰もいなくなった。残念至極!」