鎧塚氏、川島なお美さん誕生日にケーキ
9月24日に胆管がんのため亡くなった女優・川島なお美さん(享年54)の追悼ライブが5日、東京・恵比寿で行われた。10日に誕生日を迎えるはずだった川島さんが、20年ぶりに歌唱するバースデーライブを同日に同会場で生前予定していたが企画変更。親交が深かった俳優・川崎麻世(52)らが思い出話に花を咲かせ、夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(50)はケーキを持参した。
20年ぶりに歌唱予定だったバースデーライブ。川島さんは息を引き取る前日まで、「こんなドレスを着ようと思う」とイラストを描いてプランを練っていたという。無念にも趣旨が変わってしまったが、川島さん考案の曲リストを基にした追悼ステージ。過去のテレビ番組の映像などを利用したフィルムコンサートとして、“主役”が歌う姿がよみがえった。
川島さんが降板したミュージカル「クリスマス・キャロル」で共演予定だった川崎は、「セレブなイメージもあるけど、大衆的な面もすごく持っているのがカワイイ部分。(妻でタレントの)カイヤのマネもするんですよ」と恐妻家らしい裏話を披露。川島さんの出演シーンが映し出される中、代役を務めた渡辺めぐみ(51)と劇中歌をささげた。
チケット購入者には事前に企画の変更を連絡したところ、ほとんどキャンセルはなかったという。会場には川島さんがプロデュースしたワインや歴代出演作のポスターが飾られ、客席ではファン200人が懐かしい歌声に聞き入った。
中盤には、鎧塚氏がハートと音符をかたどった高さ1・2メートルのケーキを持って登場し、出演メンバーがバースデーソングをアカペラ唱。鎧塚氏はコメントすることはなかったが、「生前女房より『ケーキを必ず持ってきてね』と頼まれていましたので、約束通り作って参りました」とつづった手紙を司会者が代読して、2日がかりで仕上げたという心のこもった“バースデープレゼント”を、天国の愛妻へ届けていた。