阿藤快さん 故郷で“最後の舞台”
今月14日に69歳で急逝した俳優・阿藤快さんの葬儀・告別式が21日、故郷の神奈川・小田原の斎場で営まれ、タレントの板尾創路(52)、パンチ佐藤(50)、女優の松岡茉優(20)ら約200人が参列した。
出棺の際には「小田原北條五代祭り」で2005年から北条早雲を演じた阿藤さんの甲冑(かっちゅう)を手掛けた「北条手作り甲冑隊」が甲冑姿で参列。クラクションの代わりにほら貝を一斉に吹くと、詰めかけたファンから「公ちゃ~ん」と本名「公一」の愛称でかけ声が飛んだ。
板尾は2010年に長編映画初監督作「板尾創路の脱獄王」で阿藤さんを起用。阿藤さんはスタッフに迷惑をかけまいと自分でメークしていたといい、「『自分でしてきたから大丈夫だよ』と。また出ていただきたかった」と故人を偲んだ。
実妹によると、阿藤さんは「生涯、役者。舞台で死にたい」と口にしていたという。俳優、旅番組の旅人など全てに全力だった阿藤さんの、故郷での“最後の舞台”だった。