中川家、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマンらを輩出し、５年ぶりに復活した漫才日本一決定戦「Ｍ－１グランプリ２０１５」の決勝が、６日に開催される。１１代目王者の称号と賞金１０００万円をめぐる頂上決戦で、デイリースポーツが優勝予想に挙げるのは結成１０年の実力派・銀シャリだ。敗者復活枠を含む９組で争われる中、混戦を抜け出すのはどのコンビか－。決勝は午後６時半からテレビ朝日系で生中継。

　０１年の第１回大会から１０年間で、のべ３万組以上が参戦したＭ－１。５年ぶりに再開した戦いには結成１５年以内の３４７２組が挑み、メイプル超合金、馬鹿よ貴方は、スーパーマラドーナ、和牛、ジャルジャル、銀シャリ、ハライチ、タイムマシーン３号の８組が決勝進出を決めた。ここにナイツら準決勝敗退コンビ２０組から、６日に行われる敗者復活戦を勝ち抜いた１組が加わり、頂点を争う。

　前大会までは、芸能界を引退した島田紳助さんを筆頭に、中田カウス、松本人志らが務めていた審査員も刷新。ますだおかだ増田ら歴代王者９人が“審笑眼”を光らせることになった。

　混戦必至の復活大会で本紙お笑い担当記者は東西ともに銀シャリを本命に予想した。ボケの鰻和弘（３２）とツッコミの橋本直（３５）は、おそろいの青いスーツをトレードマークに大阪を拠点に活躍。休止前最後の第１０回でも決勝進出しており、５年の空白期間にも「ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ」などの賞レースで好成績を残してきた。

　鰻は７月に結婚したが、相方の橋本は決勝への意気込みを「抱きしめかけた女性を抱きしめにいく感覚。ロンドンに行ってしまったけど、まさかの帰国なので」と表現。プライベートに続き、漫才コンビとしても“愛”を実らせるとみた。

　もちろん実力伯仲の上、生放送でのネタ披露で、何が起きるか分からないのがＭ－１の面白さ。新たなスターが誕生するのは間違いない。