AKB48 10周年公演で“継承式”

 カメラに向かってポーズする(前列左から)板野友美、前田敦子、高橋みなみ、横山由依、大島優子、篠田麻里子(後列左から)柏木由紀、渡辺麻友、小嶋陽菜、峯岸みなみ、指原莉乃、宮澤佐江=AKB48劇場(撮影・棚橋慶太)
デビュー当時のAKB=05年12月
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 AKB48が8日、劇場デビュー10周年を迎え、東京・秋葉原の専用劇場で特別記念公演を行った。

 現役メンバー119人に加え、前田敦子(24)、大島優子(27)ら卒業生7人も参加した。来年3月に卒業を控える高橋みなみ(24)と、この日が誕生日の横山由依(23)は、『グループ総監督』を継承する調印書にサインして、横山が2代目に正式就任。次なる歴史へと踏み出した。

 区切りの記念日に2代目総監督が正式に誕生した。2005年12月8日、観客わずか7人という“不遇”の初日から10年。3871回目となった公演は、あの日を知る1期生の同期・小嶋陽菜(27)、峯岸みなみ(23)と並び立った高橋の「たくさんのメンバーがファンの皆さんに育てられました。劇場公演は私たちの原点です」という感謝のあいさつで幕を開け、クライマックスを飾ったのは、たかみなから横山への総監督継承式だった。

 総監督初仕事として横山は、「キラキラ輝く先輩を見て思ったのは、AKB48のライバルはAKB48です。私たちが越えなければいけない壁は今までのAKB48。ファンの皆さんとなら、この先10年も歩めます」と目に涙を浮かべての所信表明。トークが長いことを自虐ネタにしているが、要点をまとめた4分半の就任スピーチを、新たな物語に刻み込んだ。

 高橋は「由依らしい形を見つけてほしいし、1人じゃないと忘れないで」と3年4カ月間務めた“重責”をバトンタッチ。大所帯を束ねるための必需品である拡声器を、横山へ贈呈した。

 ステージでは、初日公演1曲目に歌った「PARTYが始まるよ」を披露し、中盤からは卒業生も加わり、「フライングゲット」「ヘビーローテーション」などのヒット曲を熱唱。高橋がAKBの歩みを振り返るときに転機に挙げる「大声ダイヤモンド」も織り交ぜた。10年の歴史を支えた新旧メンバーの全力パフォーマンスが、“AKBフェスティバル”を彩っていた。

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