橋下徹市長 ラスト定例会見で舌好調
大阪市の橋下徹市長(46)=大阪維新の会代表=が8日、今月18日の任期満了および政界引退を前に最後の定例会見を開いた。約2時間50分にわたって最後の橋下節がさく裂。将来の国政進出には興味を示さなかったが、橋下維新との因縁が続く2年後の大阪・堺市長選出馬に関して「否定しません」と発言する一幕も。和解合意したはずの維新の党をぶった切り、東京の政治記者の“横暴”を暴露するなど、ラスト会見も絶好調だった。
毎回ネット番組で生中継され、数々のメディアとのバトルや暴言も飛び出してきた名物会見のラスト開催。冒頭で幹事社から感慨を聞かれると橋下氏は「ありません!そっちはないの?」とニヤリ。幹事社が「さみしい」と返すと「プッ!絶対ウソだ!よだれ出てしまった」と笑わせた。
話題は相変わらず市政から脱線ネタまで。引退後の弁護士活動には、疑惑が浮上した国会議員の弁護もOKと宣言。取りざたされる来年以降の国政進出には「僕は国会議員なんてできない」と、あらためて否定した。
ただ17年に改選予定の大阪・堺市長選に関しては「僕は私人になるから自由。否定しません」と意味深発言。堺市をめぐっては、橋下氏が大阪市とともに大阪都構想で特別区設置を目指すも、橋下氏が応援して09年に当選した竹山修身堺市長(65)が“反旗”。13年改選時に対立候補を立てたが、竹山氏に“返り討ち”にあった確執があり、注目発言となりそうだ。
一方でこの日、東京側と解党に向け合意した維新の党に関し「ろくでもない国会議員が…」と分裂時の確執を明かした後に「あっ!和解したんだった」と頭をかく一幕も。
暴走トークは止まらず「辞めるから言うけど、東京の政治記者は勘違い野郎だ」と、取材時に全国紙記者が、自身の書いた記事コピーを放り投げてきたことや、在京テレビ局記者に「米国に嫌われたら総理になれないけど大丈夫っすか?」と言われたことを次々に暴露。最後は「この会見、ストレス発散になってたんですけどね」と、終了に一抹のさみしさ?も吐露していた。