「鬼平」“初代”は吉右衛門の父
1989年7月に歌舞伎俳優の中村吉右衛門(71)主演でスタートしたフジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳」が、2016年末から17年初頭に放送予定のシリーズ第150作「鬼平犯科帳スペシャル」(前後編)をもって終了することが15日、分かった。故・池波正太郎さんの時代小説を原作にした人気シリーズは今月18日放送の第149作「-浅草・御厩河岸」(後9・00)と合わせ、残り2作となった。
平成の年号とともに産声を上げた名時代劇「鬼平犯科帳」は池波氏の時代小説で、江戸時代に盗賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた火付け盗賊改方・長谷川平蔵が主人公の捕物劇。
テレビではNET(テレビ朝日)系やフジテレビ系で放送された。テレビで初めて演じたのは吉右衛門の父で、八代目松本幸四郎(69~72年、NETテレビ系)。二代目は故・丹波哲郎さん(75年、同)、三代目は故・萬屋錦之介さん(80~82年、テレビ朝日系)。吉右衛門は89年から登場した。09年の舞台「五月花形歌舞伎」の演目でも演じている。