ひばりさんの歌声 スペイン語で復活
国民的歌手の美空ひばりさん(享年52)が、60年前の1956年に初めて外国楽団と共演しスペイン語で歌唱した貴重な音源が見つかり、27日発売の3枚組アルバム「美空ひばり青春アワー~TBSヴィンテージクラシックス~」に収録されている。
音源は、56年10月22日に東京・国際スタジアム(現両国国技館)で開催された歌唱ショー「ペレス・プラードと唄う三人娘」の模様をラジオ番組で放送したもの。ひばりさん、江利チエミさん(享年45)、雪村いづみ(78)の三人娘が、それぞれソロで歌う8曲。1曲は90年にTBSラジオで紹介されたが、その後、音源は所在不明となっていた。
ひばりさんは初来日のキューバ出身の音楽家で「マンボの王様」として知られるペレス・プラード氏が率いる「ペレス・プラード楽団」の演奏をバックに、スペイン語で「アンへリート・ネグロス」、英語で「セ・シ・ボン」を熱唱。関係者によると「ひばりさんのスペイン語での歌唱曲は、かなり貴重なもの」という。