タレント・ビートたけし（６９）が初めて医者役に挑戦し、女優・米倉涼子（４０）主演のテレビ朝日系特別ドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～スペシャル」（今夏放送）に出演することが２日、分かった。米倉のラブコールが実り、初の本格共演が実現。たけしは史上最強の黒幕役として、孤高の天才外科医・大門未知子（米倉）を窮地へ追い込む“最凶のキーマン”を演じる。

　ビートたけしＶＳ米倉涼子が、シリーズ初の特別ドラマを彩る。

　２人は０３年のＮＨＫ大河ドラマ「武蔵　ＭＵＳＡＳＨＩ」に出演しているが、演技での絡みはなく、初の本格共演となる。米倉は「何年も前から『たけしさんとやりたい』とお願いしていた。うれしい限り。怖い人かと思ったら、ユーモアでおちゃめな一面がある」。たけしは「出身が漫才なもんで」と笑わせると、「こんなに器用な人と思わなかった」と米倉を絶賛した。

　たけしは、日本初となる創薬の拠点「クロス医療センター」の病院長・黒須貫太郎役。未知子を“外科医生命の危機”に陥れる“最凶のキーマン”として暗躍する。初の医者役だが「院長なので言いたいことを言うだけ。野球のまぬけな解説者みたいなもん」と気負いはなかった。撮影初日には恋人・一ノ瀬愛子役の女優・岸本加世子（５５）との路上キスシーンが。北野映画の常連女優との絡みを「そこらの野良犬になめられる気持ち」と表現し、笑いを誘った。

　この日は映画監督・北野武の顔もチラリ。演出に口を出す役者は「二度と使わない」と断言し、「言われたことを忠実に表現できるかが役者」と持論を披露すると、米倉は「はい！！」と背筋を伸ばした。ツーショット撮影時に、たけしのギャグ『コマネチ』ポーズも披露した米倉の熱望で実現した“初共演”。高レベルなやりとりに注目が集まりそうだ。