大阪・岸和田の実家の父は無言
元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで2日に現行犯逮捕された。清原容疑者が今年正月や先週末も帰省していた大阪府岸和田市の実家には、3日朝から約30人の報道陣が集まった。
午前と午後に2回、父親とみられる男性が車で外出したが、報道陣の呼びかけには無言を貫いた。地元住民らによると母親は現在、近隣病院に入院中で、父親が1人で暮らしているという。ただ父親と親しい住民によると、父親はこの日早朝には日課の奉仕活動で、近くの交差点に立ち、登校する小学生たちを見守っていたという。
「和博が大変なことになった」。岸和田が生んだスターの逮捕に、住民らは困惑を隠せなかった。清原容疑者を幼い頃から知る住民女性は「本当に残念です」とこぼした。かつて清原容疑者が息子を連れて帰省し、自宅横の公園でキャッチボールする姿もみられ、数年前にはだんじり祭りに参加し、地元が沸き上がったという。
古くから清原家を知る住民男性は「最近はCMにも出て(薬物疑惑は)大丈夫やったんやと安心してたのに…。あいつは、あほや…」とさみしそうにつぶやいた。
通算2000安打を達成した04年に「市民栄誉賞」を授与した岸和田市の担当者は「当時は市民に夢と希望を与えてくれた。違法薬物が社会問題になっている中、非常に残念だ」と話した。