小泉今日子特集本 発売即在庫切れ

雑誌に掲載されたワンカット。すっぴん&都内の自宅も初公開した小泉今日子
「MEKURU」の表紙写真
2枚

 90ページにわたる小泉今日子大特集が組まれた4日発売のカルチャー誌「MEKURU」(ギャンビット刊、不定期刊行)が発売当日に飛ぶように売れ、即日、売り切れとなった。発売翌日には1万件以上の注文が殺到し、版元ではすぐに重版を決定したが、それでも全国の店頭に並ぶのは今月末になる見通しという。出版不況の中、カルチャー誌というコアなジャンルで記録的な本を作り上げたのは、従業員わずか5人の出版事業部だった。

 発売日である2月4日は小泉の50歳の誕生日。東京・築地のオフィスの電話は鳴りっぱなしとなった。13年11月に創刊した不定期のカルチャー誌。発行・発売元はキャスティング(主に広告)会社で、「MEKURU」を作るのは、フリーランスの編集長1人、部長1人、編集者1人、出版プロデューサー1人、販売担当1人のわずか5人。『みんなのキョンキョン 誰も知らない小泉今日子』と題した特集号は、“MEKURU史上最高”の反響を予想し、「異例の数字を最初に積んだ」(編集者)という。

 “キョンキョン人気”を想定し、通常号より大幅増刷。カルチャー誌という特性上、「1年かけてゆっくり」売るつもりで見積もった数字だったが、発売されるや、注文や問い合わせの電話が殺到。「こんなことってあるのか、というぐらいの反響と売り上げ。パニックになりました」(同関係者)。12日の時点でも、電話は鳴り止まず、留守番電話で注文を受け付けるなど、対応に追われた。

 amazonのベストセラーランキングでは、小保方晴子氏の「あの日」などをおさえ、発売日から約1週間にわたり、1位を獲得。14日午後6時現在もエンターテイメントランキングで2位をキープしている。

 カルチャー誌といえば、コア&マニアックな視点で、ディープに掘り下げることが特徴。大衆向けの雑誌や本と違い、取次店も少ない。今回は想定を上回る反響の大きさに、すぐに重版を決めたが、印刷所や取次店などの事情もあり、書店などからの注文に対しては「『重版待ち』としかお答えできない状況です」(同関係者)と恐縮しきり。今後は迅速な対応に努めるとしている。

 ◇「MEKURU vol・7」◇ 小泉本人のロングインタビューのほか、すっぴん写真などを掲載。松田聖子、本木雅弘、秋元康氏、実母・由美さん、所属事務所の周防郁雄社長ら27人が語った“コイズミ論”など、16歳でのデビュー以来、比類なきセルフプロデュース力で唯一無二の存在であり続ける小泉を“丸裸”にしている。

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