ＮＨＫが、若者に向けた受信料制度の啓発に向け、プロレスラーの長州力（６４）を案内役に起用した特設サイトを設けていたことが３日、分かった。「受信料長州力」と題したサイトで、今月１４日にスタートすることが予告されている。具体的な内容が明示されていないため、インターネット上などでも話題となっていた。

　まるでプロレスの試合を予告するようなサイトだ。

　ページを開くと、上半身裸の長州の画像とともに「受信料長州力　ジュシンリョーチョーシューリキ」「２０１６・０３・１４　長州力がパワーホール全開でＮＨＫのド真ん中に立つぞ！」というメッセージが表示される。

　さらに「Ｃｏｍｉｎｇ　ｓｏｏｎ…」の文言に加え、フェイスブック、ツイッターなどのアイコンに「ＳＮＳでアレしろ！」という長州の口調を意識したあおり文句まで記されている。

　公共放送のＮＨＫは、受信料が大きな収入源。その受信料の“徴収”と“長州”をリンクさせたかのような大胆な展開。ただ、どういう企画なのか詳細が書かれていないため、２９日のページ立ち上げ後は、ネット上に「力ずくで徴収するのか」という声が多数上がっていた。

　ＮＨＫ関係者によると、同サイトは、ネット世代の若者たちに「受信料制度についてご理解いただき、受信契約のお手続きをいただくためのもの」と説明。予告された「１４日にスタートする」という今後の展開は「現在、作業を進めている」という。

　思わぬ反響に、関係者は「“徴収”と“長州”をかけたわけではないのですが…」と苦笑い。本格的な啓発活動のスタート前に巻き起こった「受信料長州力」騒動。狙い以上の手応えといった感じか。