石坂浩二 「鑑定団」騒動から再出発
俳優の石坂浩二(74)が12日、都内で、MCを務めるBSジャパンの新番組「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」(4月7日スタート。木曜、後9・00)の制作発表に登場した。22年間司会を務めながら、“発言カット騒動”の末に降板したテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」の兄弟番組。移籍しての再出発に、「独演会になる」と多弁復活を宣言した。
テレ東版「-鑑定団」での石坂は、1994年のスタートから番組の顔だったはずが、近年は放送中の発言回数が激減。1月には“不自然な編集”が大きく報じられたこともあり、一大騒動に発展していた。
心機一転の意気込みを語るうちに、22年間携わった長寿番組の降板について、思わず本音が漏れた。
「惜別なんてものはまったくありません。今回、こういうことでゴチャゴチャとしましてね。ご迷惑をおかけして…じゃなく、僕が迷惑を受けたんですけど」
新番組「-サロン」ではお宝の値段鑑定は行わず、さまざまなグッズコレクターをゲストに招いて、トークを中心に構成。報道陣向けの資料で、『石坂の博識ぶり、そしてウンチクがたっぷり聞ける大人の番組です』と紹介された。テレ東版では石坂とスタッフとのトラブルも取りざたされたが、制作会社は変わらず、スタッフは一部変更される見込みだという。
初回収録を振り返って、「結構乗り気でやれて、僕自身は楽しめました。テレビは楽しくやった方が空気感が出るので、ちょっと怖いんですけどね」と感想を口にした。
騒動に切り込むような質問にも、穏やかな表情を崩すことなく、「今度は討論をする番組なので、独演会になるんじゃないですかね。私からすると」と自身の発言機会の激増も予告。“封印”されていたおしゃべりが、お茶の間に届くのが待ちきれない様子だった。