朝ドラ「とと姉ちゃん」 カラフル家族

 女優・高畑充希(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(4月4日スタート)で、物語の中心となる小橋家の4人にイメージカラーが設けられていることが22日、分かった。長女・常子(高畑)が青など、劇中でそれぞれがこの色の衣装を着るという。放送中の「あさが来た」では、「びっくりぽん」がヒロインの口癖となっているが、今作では「どうしたもんじゃろのぉ」。新たな流行語となるのか、注目される。

 昭和の時代には「ゴレンジャー」、平成は「ももいろクローバーZ」など、戦隊ものやアイドルグループにはつきものの“色分け”。父親を亡くし、「とと姉ちゃん」としてヒロインらのキャラクターづけに、イメージカラーが一役買うことになった。

 アイデアの元は、故・黒澤明監督の長女で、黒澤作品や山田洋次監督作など数々の名作を手掛けてきた映画衣装デザイナー・黒澤和子さん。今作の衣装監修を務めている。

 父親代わりの長女・常子(高畑)は、豪快な性格で男性をイメージさせる「青」。次女・鞠子(相楽樹)は、長女と対照的なイメージで「赤」。三女・美子(杉咲花)は、次女よりも存在感を薄くした「ピンク」。母・君子(木村多江)は家族を優しく包み込むイメージの「淡い黄色」となった。

 木村によると「4人がおそろいのエプロンでも、それぞれ刺しゅうの色が違う」。色にとことんこだわって演出している。

 「青のヒロイン」となった高畑は、この日の会見に青い洋服で登場。「劇中で着たカーディガンが手編み。終わったら、いただく約束している」と設定の青カラーがお気に入りだった。

 朝ドラでは、「あまちゃん」で「じぇじぇじぇ」、「あさが来た」で「びっくりぽん」など主人公の決めゼリフが流行語となっているが、東海地方の遠州弁の「どうしたもんじゃろのぉ」が印象的。悩む時に登場するそうで、前作を超える流行語となるか、注目だ。

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