余震140回超 家屋倒壊の危険性続く
熊本県益城町で最大震度7を観測した熊本地震で、熊本県警は15日、建物の倒壊などによる9人の死亡を確認したと発表した。けが人は千人を超え、53人が重傷。20軒以上の家屋が倒壊した。地震発生を受け、安倍晋三首相(61)が14日に収録に参加し、17日の放送を予定していたフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜、前10・00)が、首相の出演部分をカットする可能性が高いことが分かった。また、芸能界からも心配の声が相次いだ。
熊本地震で気象庁は15日、同日午後4時から3日間に震度6弱以上の余震が発生する確率は20%、震度5強以上は40%と明らかにした。「余震は徐々に落ち着きつつあるがまだ多発している状態で、家屋倒壊などの危険性が高まっている」として注意を呼び掛けた。
16~17日には低気圧が急発達しながら黄海から日本海に進み、暖かく湿った空気が流れ込む。熊本県では16日夜から大雨の恐れがあり、地震で地盤が緩んだ地域では土砂災害への警戒が必要。熊本県の17日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で100~150ミリ。気象庁によると、震度1以上の余震は15日午後9時までに147回観測した。うち震度6強、6弱はそれぞれ1回、5弱は2回、4は18回。