神田正輝コラム 原点は兼高かおるさん
【ナンダカンダで40年】僕は1997年4月から毎週土曜の朝に「朝だ!生です旅サラダ」(朝日放送制作)の司会をさせていただいています。僕の出演ではフジテレビ系ドラマ「赤い霊柩車」シリーズと同じくらい続いている長寿番組です。
僕にとって旅番組の原点は兼高かおるさんなんですよ。子供の頃から「兼高かおる世界の旅」(※1960-90年放送、TBS系)という番組が大好きでした。兼高さんが1人でいろんなところに行っちゃうじゃないですか。あれが大好きでした。どこに行っても現地の人と同じ物を食べるし、飲むしね。すごい人だった。
10年くらい前でしたかね。「旅サラダ」が「兼高かおる賞」をいただいたんですよ。あれはすごくうれしかった。あの番組を見ていなければ、僕はいろんな所を見たいとは思わなかったですから。
ずっと旅番組をしたいなと思っていたら、「やってみるか」という話になりましてね。最初の打ち合わせはてっきりテレビ朝日のある六本木に行くのかと思っていたら、新幹線に乗るということで、「終わったらゴルフできるな」とか、まだバブルの余韻も残っていた時代だから「京都あたりで打ち合わせかな」とか考えていたら、京都も通り過ぎて「おかしいな」…と思いながら大阪へ。大阪制作っていう頭がなかった。ABC(朝日放送)さんを知ったのもあの番組からでした。
ゲストの方とは面識もあるし、素の部分を出してもらってます。あまり格式ばったことはしないでウチに遊びに来てくれるみたいな雰囲気になったらいいなと思っています。服装も、ゲストの人が目立つように、「僕は目立ちたくないから」って、いつもスタイリストさんに伝えてます。それで長く続いているからいいのかなと。
もう放送回数も千百いくつとかですからね。最初の頃に、ドバイに行ったんですよ。土曜の放送後に関空から出て、次の金曜に帰ってきたんだけど、えらい大変で海外のロケは3週間前後ないと無理だと思いましたね。
ということで毎週末に東京と大阪を往復する生活もこの4月でちょうど19年。そして20年目を迎えます。いろんな、いい経験をさせてもらっています。