元ベイビーギャング北見被告 実刑判決
道路交通法違反(無免許運転)により逮捕・起訴されていた元お笑いコンビ・ベイビーギャングの北見寛明被告(32)の判決公判(田中結花裁判官)が28日、東京地裁で開かれ、懲役4カ月の実刑判決が言い渡された。北見被告は13年6月にも同様の罪で逮捕され、執行猶予中の今年1月に都内の路上で再び逮捕されていた。
茶髪にヒゲ、彫りの深い顔で“ホスト風”のイケメン芸人として活動していた北見被告。この日は黒髪でヒゲもさっぱりそり、反省をアピールするいでたちで登場した。しかし、執行猶予中の再犯に情状酌量の余地はなかった。
判決文では、13年に免許を取り消された後、15年7月から無免許状態で運転を再開したことに対し「常習的で悪質」と断罪。「被告の交通規範意識には相当問題がある」とされた。今年1月の逮捕時には相方・りんたろー(30)の名をかたり、同乗者にも口裏を合わせるよう要求していたことなどから「再び執行を猶予するにはあたらない」と実刑判決の理由を示した。
弁護人からの被告人質問で、事件が大きく報じられ、所属事務所から15日付で契約を解除されるなどの社会的制裁を受けたことを問われると「罪の重さを考えればいたし方ない。真摯(しんし)に受け止めています」と回答。「相方、家族、関係者の皆さま、ファンの皆さまを裏切り、ご迷惑をかけたことを心から反省しております」と謝罪した。
だが、検察側は解雇や報道が前回の公判後だったことを指摘。自発的に事務所に報告したわけではないことが再確認されてしまい、情状酌量には至らなかった。最後に「自分の身勝手な行動と、たくさんの皆さまにご迷惑をかけたことを心から反省しています。二度とこういうことを起こさないことをお約束します」と反省の弁を述べた北見だが、復帰の道はほぼ断たれた。元所属事務所関係者によると、控訴するかは未定という。