藤木直人、涙で熱演誓う 蜷川さん遺作

 12日に死去した演出家・蜷川幸雄さん(享年80)の遺作舞台「尺には尺を」(25日からさいたま芸術劇場)の公開げいこが24日、行われ、主演の藤木直人(43)、多部未華子(27)が会見。藤木は「(病床から)帰ってきてくれると思っていた。明日(初日)は見てくれていると思う」と涙を浮かべ、熱演を誓った。

 蜷川さんは4月22日の出演者の顔合わせを欠席。キャスト全員で翌23日、病室を見舞った。藤木によると、病室で「台本読みをしよう」としていたが、体調が悪く、断念。1人ずつ「頑張ります」と決意を伝えた。蜷川さんは「声を出すのも絞り出す感じだった」といい、それが最後の別れとなった。

 本番では、楽屋に遺影が飾られる。「もし居てくれたら、相当、ダメ出しが飛んでくるでしょう。ダメ出し聞きたいような聞きたくない気持ちです。頑張って作っていくしかない」と決意を語った。

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