清原被告を危機管理エキスパートが酷評

 覚せい剤取締法違反罪に問われた元プロ野球選手清原和博被告(48)に、東京地裁(吉戒純一裁判官)は31日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 清原被告はこの日も会見せず、コメントも発表しなかった。危機管理の専門家であるACEコンサルティングの白井邦芳氏は、清原被告の対応を「最悪に近い」とし、社会復帰の可能性を大いに狭めたと指摘。自らも薬物依存症の経験を持つ、リハビリ施設「館山ダルク」代表の十枝晃太郎氏は、自身の経験から自助努力による立ち直りの難しさを語った。

 清原被告は3月17日の保釈時に「いつか機会をいただき、直接皆様に謝罪したいと切に願っています」とのコメントを発表したが、初公判の日もこの日も、直接謝罪もコメントもなかった。

 昨年7~9月に放送されたフジテレビ系ドラマ「リスクの神様」も監修した危機管理のエキスパート、白井氏は「いずれ謝罪するとしていたにもかかわらず、何の対応もしていないことは問題だと思います」と語る。

 初公判で覚醒剤の使用開始時期が「遅くとも2008年」とされたことにも言及。「結果として、現役時代から使用していたとの疑惑も残った」とし、「青少年に与える影響も大変大きく、普通の一スポーツ選手とは立場が違う。説明責任がある中で、しっかり場を設けて謝罪するべきだった」と解説した。

 保釈時のコメントについても「清原被告自身の言葉が感じられない。あれなら弁護士でも書ける」と批判。「企業のように、社のトップが従業員の不祥事をわびるのではなく、自身の不祥事をわびるには、しっかり罪に向き合わなければいけない」とした。

 同じく覚醒剤で逮捕された女優・酒井法子(45)は保釈時に会見し、歌手のASKA(58)は判決後にコメントを発表。酒井は執行猶予期間を終えて芸能界復帰を果たした。

 白井氏は「清原被告の対応は最悪に近い。判決日は決まっていたわけで、その当日に何らかの対応をすべきだった。芸能界やスポーツ界など、社会復帰への道が大いに狭められたことは間違いない」と厳しく指摘した。

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