清原被告に専門施設入って ダルク代表

 覚せい剤取締法違反罪に問われた元プロ野球選手清原和博被告(48)に、東京地裁(吉戒純一裁判官)は31日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 薬物依存症リハビリ施設「館山ダルク」代表の十枝晃太郎氏は19歳で大麻に手を染め、31歳で覚醒剤を断ち切るため、薬物依存者のためのリハビリ施設であるダルクに入所した。逮捕から約4カ月が経過した清原被告について「覚醒剤使用の欲求は今が一番強い時期。自分もクスリをやめて3~4カ月が一番きつかった」と話した。

 十枝氏は当時の心境を「ダルクに入っていましたが、すぐにでも飛び出して(クスリを)やってしまおうかと、いつも考えていた」と説明。「自分はそこで仲間に止めてもらいました」と、施設に入ったことが再発防止につながったとした。

 覚醒剤使用をやめた後も、1年ほどは幻聴に悩まされたという。「長い人は3年ぐらい続くそうです。頭の中で、常に何かを指示するような声が、はっきり聞こえるんです…」と明かした。

 清原被告の更生については「まず精神と肉体の健康を取り戻すことが第一」と指摘。「清原さんの場合、糖尿病による体調不良もあるでしょうし、精神的な落ち込みも激しいと思う。まずは精神科や糖尿病内科などでの治療を優先して、回復がうかがえた段階で本格的な更生プログラムを開始する形になるのでは」とした。

 判決要旨にも含まれていた「自力更生」の可能性については「本当に難しい」という。「やはり専門の施設に入って、しっかりしたプログラムに取り組むことが一番確実。(覚醒剤をやめて)半年もたてば、今度は新たな依存者を手助けする立場に代わるので、より好転していくと思う」とし、ダルクへの入所をあらためて勧めた。

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