ダル弟 野球賭博「間違いない」
無料通信アプリLINEを使って野球賭博をしたとして、賭博開帳図利罪などに問われた大阪府羽曳野市の自営業ダルビッシュ翔被告(27)の初公判が16日、大阪地裁(橋本一裁判長)で開かれ、弁護側はLINEでのやりとりが「賭博場の開帳」に該当しないとして同罪の成立を否定、常習賭博ほう助罪にとどまると主張した。
客として計約2億2千万円を賭けたとする常習賭博罪については認めた。翔被告の実兄は米大リーグ・レンジャーズの有投手。翔被告自身は起訴内容について「間違いないです。申し訳ありません」と述べ、弁護人が法律上の主張を説明した。
弁護側は冒頭陳述で「賭博を開いた場所が具体的に特定されていない」と指摘した。検察側はLINEを使っていた被告の居場所が賭博場に該当すると反論する方針。
起訴状によると、昨年開催された日本のプロ野球と米大リーグの試合結果を1口1万円で客に予想させ、LINEのメッセージ機能を使って計約1億1千万円の申し込みを受けたほか、自らも賭けたとしている。