ももクロ有安が感涙、初ソロライブ
ももいろクローバーZの有安杏果(21)が3日、横浜アリーナで初のソロコンサートを開催した。ももクロのソロコンは高城れに(23)に次いで2人目。ももクロの中でも歌唱力に定評のある有安は、1年前から準備してきた念願のステージで完全燃焼し「今まで何度も壁にぶつかってきたけど、みんながいたからここまでこれました」と、涙声で1万422人に感謝した。
ライブでは、自身のキャリアを総ざらいするように過去の思い出を総決算。子役時代にPV出演した林明日香の「小さきもの」や、ももクロの前に所属したアイドルグループ・Power Ageのデビュー曲など節目の歌をカバー。10歳のころキッズダンサーとして全国ツアーの横アリ公演に出演したEXILEの「Kiss you」では、スクリーンに映し出された当時の映像と“共演”した。
ももクロに入るための歌唱テストで選んだ絢香の「Jewelry day」を歌う前には、「この曲がなければ、ももクロに入ってなかったかもしれません。ももクロに出会わせてくれた、大切な曲です」と感慨深げ。
自ら作詞・作曲した「Feel a heartbeat」や在日ファンクとコラボした「教育」、ロックバンド[Alexandros]のボーカル・川上洋平が手がけた「Drive Drive」など、バリエーションに富んだオリジナル曲を連発し、アイドルの顔とは違ったボーカリスト・有安の新たな魅力を浮き上がらせた。
全22曲、約2時間半。いつもは各メンバーのイメージカラー5色のペンライトが踊る会場が、この日は緑一色。ももクロの中では控えめな有安が「いつもは、あまりしないんですけど」と照れながら「アリーナ!!」「スタンド!!」とコール&レスポンスを繰り返した。
ソロコンサートは小学生時代からの夢。生バンドで熱唱し「これ夢じゃないよね?」と何度も笑顔がこぼれた。ステージを終えると「みんなを1人で独占して本当に幸せでした」と大粒の涙をこぼし、いつもはあまり出さない関西弁のイントネーションで「ありがとう」と手を振った。
この日は「Vol.0」と銘打たれており、11月26日に大分ビーコンプラザで「Vol.0・5」を開催することも発表。「今日がスタートライン! vol.1に向けてvol.0・5もやらせてもらえることが決まったし、ももクロの緑色担当として頑張りつつ、自分の伝えたい想いや言葉はこれからも歌にして書き続けて、みんなにたくさん届けたいです」と、少なくともあと2回はソロコンを開催することを示唆した。