内村光良、20年ぶり小説で本屋大賞に色気 本音は控えめ「小説はど新人」
ウッチャンナンチャンの内村光良が5日、都内で行われた小説「金メダル男」(中公文庫)の刊行記念トークイベントに出演した。聞き手が「本屋大賞」の発起人の1人である嶋浩一郎氏だったことから、本屋大賞の受賞にも色気を見せた。
「金メダル男」は内村が11年に行った1人舞台「東京オリンピック生まれの男」を下敷きにしたエンターテインメント小説。1964年の東京五輪開催年に生まれ、どんな分野でも一等賞を目指す男・秋田泉一の波乱万丈な生涯を描いている。内村名義の小説は96年の「アキオが走る」以来20年ぶりとなる。
作中に出てくる時代ごとに、その時代の流行歌を小説に落とし込んでいるのが特徴で、その点を嶋氏は「ポップ(書店にある宣伝文句が書かれた広告)を書くなら音が聞こえる小説ですね」と絶賛。内村は照れながら「是非、お願いします。それを是非、本屋大賞のほうに」とプッシュしていた。
実際に執筆していた際は「年表を調べながら、(主人公が)バスケ部を引退する時は、山口百恵さんの『さよならの向う側』みたいな。年代と照らし合わせながら、この曲この時代だみたいな」と楽しみながら緻密に設定していったという。実際に「本屋大賞」を取れるかどうかについては、「僕は本当、小説はど新人ですから」と恐縮していた。
「金メダル男」は内村の脚本・監督で10月22日公開の映画が先に決定していた。主人公・秋田泉一の壮年期を内村が、青年期をHey!Say!JUMPの知念侑李が演じるという“二人一役”をとっている。「知念くんは私の若いころを持ち前の運動神経ですごく演じてくれて。胸アツな感じです。良くやってくれたなと思って」と撮影も振り返っていた。