龍真咲、黒紋付きに緑の袴姿で大階段 宝塚大劇場で千秋楽
宝塚歌劇団月組トップスター、龍真咲(りゅう・まさき)の退団公演「NOBUNAGA~下天の夢~/Forever LOVE!!」が18日、本拠地の兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎えた。
歌の上手さに定評があり、舞台上では正統派だが、型にはまらない言動で人気だった龍は、最後のあいさつに黒紋付きに緑の袴姿で登場。「最後に袴で大階段を降りてくるのは、普通だと思うし、夢がかなった」と奇をてらうことなく締めた。
それでも、“龍らしさ”を見せた。千秋楽は通常なら「すみれの花咲く頃」を合唱して終わるが、今回は「タカラジェンヌに栄光あれ」を選曲した。関係者によると、トップの千秋楽としては初の試み。「私の大好きな曲。後輩にバトンをつなげる意味もある」と思いを明かした。
「皆様に“龍真咲”が永遠に残ると信じます」。涙はなしで、満場のファンに手を振り本拠地に別れを告げた。終演後は花の道を約6000人が埋め尽くす中、ロールスロイスのオープンカーでパレードした。
東京宝塚劇場公演(8月5日~9月4日)千秋楽をもって退団する。