勘九郎 まさかの阪神ファン宣言
歌舞伎俳優の中村勘九郎(34)が19日、兵庫・西宮市の甲子園球場で行われたプロ野球・阪神-巨人戦で行われたファーストピッチ(始球式)に登板し、まさかの阪神ファン宣言をした。
勘九郎は主演映画「真田十勇士」(9月22日公開)で演じた猿飛佐助の衣装で登場した。実は始球式は初体験だったが、見事なノーバウンド投球で打席の徳川家康を空振りに切ってとった。聖地のマウンドに立った興奮からか「(阪神)ファンと公言しちゃいましょう」と大胆な宣言も飛び出した。
自宅が東京ドームに近いこともあり、時おり野球観戦には訪れるが、父(故・中村勘三郎さん)とキャッチボールをしたことさえなく、特にひいきのチームはなかった。ただ、歌舞伎界きってのトラキチである叔父・中村福助(55)から阪神の知識だけは教え込まれていたという。「『“まさゆき”は偉大な掛布(二軍監督)さんと同じ(掛布は雅之、勘九郎の本名は雅行)名前なんだから、おまえも立派になれよ』って言われてました」と“英才教育”の一端を解説した。
また、阪神の4番だった田淵幸一氏(69)の長男でフジテレビの田淵裕章アナウンサー(34)は高校の同級生と縁もある。映画で大阪の豊臣側についたこともあり、ついつい虎に肩入れしてしまったようだ。映画のキャッチフレーズは「不可能に挑め。」だが、首位と15ゲーム差の最下位(18日時点)にあえぐ阪神には「“不可能”は失礼でしょう」とエールを送った。