桑田佳祐 内村の映画主題歌を歌う 30年来“友情タッグ”
サザンオールスターズの桑田佳祐(60)が、ウッチャンナンチャンの内村光良(52)がHey!Say!JUMPの知念侑李(22)と二人一役でダブル主演し、監督した映画「金メダル男」(10月22日公開)の主題歌を書き下ろしたことが26日、分かった。30年来の親交がある内村が直筆の手紙でオファーし、桑田が1週間後に楽曲「君への手紙」という形で“返信”。ソロ名義での映画主題歌は「闇の子供たち」以来、8年ぶりで、新たな代表曲の予感漂う王道のバラードとなっている。
豪華な友情タッグが実現した。1988年に始まったフジテレビ系バラエティー「夢で逢えたら」の初代オープニング曲をサザンが手がけた縁で、映像収録のため顔を合わせて以来、30年近い親交がある桑田と内村。そもそも内村は中学2年生だった78年、テレビ番組でサザンのデビュー曲「勝手にシンドバッド」に衝撃を受けてから「桑田さんはずっとずっと特別な存在」とリスペクトしてきた。
3作目の監督映画「金メダル男」の製作を進めていた今年3月、内村は「この映画の主題歌は桑田さんしかいない」と熱烈オファー。映画のもとになった2011年の自身の一人舞台「東京オリンピック生まれの男」と、まだ未完成だった本編のDVDに直筆の手紙を添えて「ダメもとでお願いしました」。
幼少時代、あらゆることで1番だった主人公が、ある出来事で挫折しながらも奮闘する物語。映画を見た桑田は「不覚にも泣けました。久しぶりの『社長漫遊記』や『無責任シリーズ』と居並ぶ、喜劇の傑作だと思いました」と感動し、わずか1週間で新曲「君への手紙」を書き下ろして“返信”した。
♪ひとり 夢追って 調子こいて こんな男のために 小粋なバカが集まったな-。とことん1等賞を目指す全力バカな主人公の背中を押し、優しさで包むような人生賛歌のバラード。内村は「『君への手紙』というタイトルで贈られてきた時、男泣きしました」と感激の瞬間を振り返った。内村の思いに応えた桑田の曲が、作品に彩りを添える。