狂言師の野村萬斎（５０）が、映画「シン・ゴジラ」に“ゴジラ役”で出演していることが２９日、明らかになった。本作のゴジラはフルＣＧで描かれているが、モーションキャプチャでデータ化した萬斎の動きが反映されている。

　シン・ゴジラの正体判明にどよめく客席に、キャスト陣はニヤリだった。内閣官房副長官・矢口蘭堂として“萬斎ゴジラ”に立ち向かった主演の長谷川博己（３９）は「東京で（ゴジラが）止まるシーンは、まさに萬斎さん。日本の伝統芸能が入って、オール・メード・イン・ジャパンだなと再認識しました」と、うなずいた。

　石原さとみ（２９）も「ただ歩くだけのゴジラが切なくて苦しくてなんなんだろう、と思っていた。一歩が、能の世界のプロフェッショナル。鳥肌が立ちました」と表現力に脱帽していた。