森公美子、千代の富士さんから「森ブー、稽古つけて」 訃報に涙
オペラ歌手で女優の森公美子が1日、都内で舞台「一人二役 殺したいほどジュテーム」の製作発表会見に女優の大地真央、俳優の益岡徹らと出席。森は7月31日に亡くなった大相撲の九重親方(元横綱千代の富士)とのエピソードを明かし、涙を流した。
森は九重親方と旧知の間柄だったことを明かし、仙台市にある森の実家が以前に営んでいたホテルを巡業で訪れた親方が宿泊先としていたことや、森の父親(故人)と親方が一緒にゴルフに出掛ける仲だったことなどを懐かしんだ。
また福岡・博多の街で森と親方が遭遇すると、「よー、森ブー。今度うちの部屋に着て稽古つけてくれよ」とジョーク交じりに声を掛けられたともいう。
舞台に関する質問には笑顔をはじけさせて答えていた森だが、インタビュアーから「千代の富士さんが…」と向けられてからは、メークが崩れそうになるほど目から涙がしたたり落ちた。そして、「とにかくかっこいい!これから角界で超える人はいないかも」と故人への思いをはせていた。
舞台で主役を演じる大地真央も九重親方の逝去に触れ、「私と同級生になると思います。以前に千代の富士さんがプロデュースしたお店(飲食店)で公美ちゃん(森)と一緒にお会いした。ごあいさつ程度だったんですが『わー、かっこいい』と思いました。夢と希望と勇気を与えてくれました」と、時代をともに歩んできた名横綱の死を悼んだ。
「一人二役~」の舞台は、10月7~10日に東京・北千住「シアター1010」で、同22日~11月7日に東京・日比谷「シアタークリエ」で、ほかに全国13都市で12月11日まで上演される。