小池新都知事「ビジネスクラスで」リオ五輪閉会式へ 出張費「コストダウン図る」
7月31日に投開票が行われた東京都知事選挙で、290万票を超える得票で当選した元防衛相の小池百合子氏(64)が、当選から一夜明けた1日、都内の選挙事務所で会見し、今後の抱負などを語った。キャッチフレーズに「東京大改革宣言」を掲げていた小池氏は「利権追及チーム」を立ち上げるとし、リオデジャネイロ五輪閉会式への出席も明言した。また、この日は早朝から深夜まで、テレビのニュース番組等への出演で引っ張りだこだった。
歴史的快勝を晴れやかな表情で振り返った。前夜は午後11時ごろまで報道各社のインタビューが続き、この日も午前7時ごろからテレビ各局に生出演。睡眠時間は「3時間ぐらい」といい、若干疲れは見られたものの、喜びが上回った。
投票終了直後に当選確実となり、最終的に都知事選で歴代4番目に多い290万票以上を集めたことに「私の想像以上の結果となりました」と笑顔。自民党の推薦を得ず、無所属で出馬しての勝利を「『劇団ひとり』などとも言われましたが、お一人お一人の票が集まればこんな大きなうねりになるんだと、大変感動しております」とかみしめた。
また、選挙戦について「いつも『グリコ』のゴールインのポーズをイメージして、そこを目指す」と説明。「そのイメージを持っていれば、多少のことは苦にならない」と告白した。また、自身の選挙戦略についても言及。「選挙って、悲壮な感覚を醸し出した方がいい、泣いた方がいいとか、計算が陣営の方で働いたりはするんですけど、私は自然体」と説明した。
20年に東京五輪を控えており、小池氏は日本時間22日に行われるリオ五輪の閉会式で、五輪旗を受け取る「ハンドオーバーセレモニー」に出席する。五輪に向けては「ホストシティーのリオに失礼の無いように、なすべきことをして参りたい。オリンピック、パラリンピックとも重要ですので(2度)往復を考えています」とした。
ブラジル訪問時の航空機については、前任の舛添要一前都知事が、高額の出張費で問題になったことを踏まえ「ビジネスクラスで」とキッパリ。総費用についても「コストダウンを図る観点から、スイートルームというむちゃくちゃ高いことにならないように考えています」と誓った。
都政の透明化を訴えてきた小池氏。今後は改革を進めるための組織として「利権追及チーム」の立ち上げを宣言し、「さまざまな方から、内部告発も含めて情報をお届けいただく、そのような受け皿作りを進めていきたいと思っています」と明かした。