ささやき女将が謝罪、料理使い回し「知らなかった、は嘘になります」…騒動から9年
2007年に不祥事を起こした老舗料亭の謝罪会見で、ささやく姿が話題となった「船場吉兆」の元女将・湯木佐知子さん(79)が、5日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」(金曜、午後7・00)に出演した。
騒動以来9年ぶりに「全てをお話したい」とテレビに登場。大阪市内の喫茶店で番組スタッフの取材に応じた佐知子さんは頭髪が真っ白となっていたが、しっかりした口調で「以前はご迷惑をおかけしました。元船場吉兆女将の湯木佐知子でございます」と頭を下げた。
佐知子さんの希望で、取材はオリエンタルラジオ・藤森慎吾が登場して質問。佐知子さんは、賞味期限切れの菓子類のラベルを貼り替えたり、牛肉などの産地を偽るなどの「偽装表示」に関して、知っていたのかと問われると「まさかという感じ。全然存じませんでした。知ってたら注意します」と否定した。
ただし後に発覚する、食べ残しの食材の「使い回し」については「全然知らなかったと言ったら嘘ですわな」と告白。「もったいないというのが根底にあって、お金が儲かるとかは全然思てませんでした。(客が)手を付けてないものを捨てるのはもったいない」と説明し、「今思えば、お召し上がりにならなかったものを、お土産にするとか、知恵が働いたらよかったんですけど」と悔やんだ。
ささやき会見については、自身は想定問答を完璧に覚えていたが、隣で長男が頭が真っ白になったため、ささやく形で伝えたが「まさかマイクがあんなに高性能でキャッチされるとは夢にも思てませんでした」と告白した。
料亭は年商14億円を誇ったが、騒動で全てを失い、8億円の借金を抱えた。
現在は大阪市内のマンションで夫と年金生活を送っているが、借金はまだ400万円以上残っていることを明かし「生活はカツカツです。何とかやっています」。借金を毎月9万円づつ返済しているといい「借金を返すまでは死ねない」とも語った。