広島71回目「原爆の日」 松井市長、オバマ大統領の一節引用し平和宣言

 広島は6日、原爆投下から71年の「原爆の日」を迎えた。広島市の平和記念公園では午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。松井一実市長は平和宣言で、5月に現職として初めて広島を訪問したオバマ米大統領の演説から「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」との一節を引用。各国の指導者に信頼と対話による安全保障の仕組み作りと被爆地訪問を訴えた。

 安倍晋三首相はあいさつで昨年の広島の式典では触れなかった「非核三原則の堅持」に言及したが、核廃絶については「唯一の戦争被爆国として、核拡散防止条約(NPT)の維持および強化の重要性を訴える」と述べるにとどめた。式典には約5万人が参列した。

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