秋元梢 父・九重親方死の3日後ラジオで「不器用な愛情…」 涙で声詰まらせる
7月31日に逝去した元横綱千代の富士の九重前親方の次女でタレントの秋元梢(29)が7日、ナビゲーターを務めるFM局J-WAVEの「CHINTAI TOKYO DISTRICT」(日曜、11・40~12・30)に出演した。同番組は通常は生放送だが、7日正午から九重親方の告別式が営まれるため、父の死の3日後の今月3日に収録されたものが放送された。
秋元は冒頭で「実は7月31日、日曜日17時11分に父が膵がんのために亡くなりました。8月7日は告別式のため収録とさせていただきました。わがままを聞いていただきありがとうございます」とあいさつ。この日は当初、若旦那がゲスト出演の予定だったが、変更し、「時期が時期なので心許せる千原さんに来てもらいました」とゲストに親交のあるアートディレクターの千原徹也氏を迎えたことを伝えた。
秋元は最初の曲が流れた後、「あらためて父について…。先週(7月31日)生放送の後、最後は苦しむことなく息を引き取りました」と話すと涙が込み上げ、「ごめんなさい」とポツリ。言葉を詰まらせながらも「この番組にも来てほしかった。『パパはいつゲストに呼ばれるの?』とか、親バカなんで『お前は話がうまいな』と言ってくれました」と思い出を語った。
7月31日、秋元が同番組の生放送を終えた4時間半後に父は息を引き取っていた。
涙がおさまりかけた後は、千代の富士について、「私は現役時代の記憶がないので、映像とか他の人の話を聞いて、父がどんなに偉大だったのかをそこで知りました」と話し、「まだ3日ですが、たくさんの人が(弔問に)来てくれ、ほんとに愛されていたんだなと思いました。悲しいんだけど、温かい時間を過ごさせてもらっています」と語った。
秋元は弔問客から「もう親方に怒ってもらえないのが寂しい」という言葉をかけてもらい、「父の不器用な愛情が分かってもらえた」とも吐露。さらに、先週の生放送後にスタッフから自身の29歳の誕生日(7月27日)を祝ってもらった後に帰宅し、母、兄、姉と自分の家族全員が親方の死に目に会えたことを明かし、「いつもは家族5人だけということがない。たまたま(親方が)待っててくれたのかな」と振り返った。
秋元はまた、番組リスナーへ、「まだ整理はついてないですけど、父と出会った方で変わった方がいます。弟子もそうです。パパが忘れられないように伝えていければいいと思います」とメッセージを送り、「このラジオに呼べなかったことがすごく悔いです。みんなやりたいことをやった方がいいと思います」と再び涙声で思いを述べた。
番組の最後には千代の富士さんと同郷で同学年の松山千春の楽曲「燃える涙」をバックに、秋元が「収録前は文章にしようと思いましたが、その場で考えて話しました。何を話したか分かりませんが、今後も皆さんにもっともっと言い伝えたいです」と話すと、ゲストの千原氏から「最終回のゲストがいなくなったから、ずうっと続けなければね」と粋な激励が送られた。
秋元は「これからも秋元梢、九重部屋の力士、家族をよろしくお願いします」とあいさつして放送を終えた。