渡&吉永16年ぶり友情競演で息ピタリ 闘病中の渡は元気に9カ月ぶり仕事

 俳優の渡哲也(74)と女優の吉永小百合(71)が、宝酒造の清酒「松竹梅『天』」の新CMで16年ぶりに共演することになり24日、都内のスタジオで撮影を行った。持病の呼吸疾患で闘病中の渡にとっては、昨年11月に同社のCM撮影に参加して以来、9カ月ぶりの仕事。吉永は半世紀の親交があり信頼の深い渡のため、超異例の友情出演という形で加わった。CMは10月1日からオンエアされる。

 共演は2000年の松竹梅のCM以来ながら、渡と吉永の息はぴったりだった。ほぼ一発OKで、1時間の予定が20分巻きで終了。67年に故石原裕次郎さんが宝酒造のCMに出演してから今年で50年目でもあり、渡は「節目に吉永さんとご一緒できてうれしく思っています」と目尻を下げた。

 渡は昨年6月に手術した心筋梗塞のリハビリが一段落し、車いすが必要なくなるまでに回復。持病となる肺気腫やぜん息などの呼吸疾患で酸素吸入器を付けて生活しているが、週2回の通院で体調を整え、関係者は「昨年より今年の方が元気に見える」と明かす。渡も「見かけは」と冗談めかし「徐々にね」と明るい表情を見せた。

 吉永は同社CMで通算7度目という共演に深い情で応えている。宝酒造は「天」のリニューアルと新商品「純米辛口」の商品イメージを伝えるため、4月に品質にふさわしい品格を備えた吉永にオファー。吉永は「渡さんと出られるなら」と快諾し友情出演を申し出たという。

 一般的に友情出演とは、相場よりも破格の条件で出演することを指す。CM契約料が数千万単位とされる吉永は、広告代理店ではなく制作の石原プロと契約する超異例の形で、日本最高峰の大物共演が実現した。

 宝酒造と石原プロの関係性と同じく、渡と吉永が初共演した映画「愛と死の記録」が公開されてから50年がたつ。2人には半世紀の深い信頼関係があり、吉永は「ちょうど今くらいの暑い広島でロケをした、私の中で忘れられない作品。また、ご一緒させていただいて、とても楽しかったです」と振り返った。

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