元キンコメ・高橋被告に懲役3年求刑 制服への執着は女子からのいじめに起因?
東京都内の高校から女子生徒の制服を盗んだとして、窃盗と建造物侵入の罪に問われている元キングオブコメディの高橋健一被告(45)の第5回公判が2日、東京地裁で行われた。高橋被告は犯罪に手を染めた理由として、過去に母親が自殺したことなどを挙げた。
高橋被告の供述によると、母は難病などを苦にして94年に自殺を試みて未遂に終わったが、97年に自殺し、死亡したという。
制服に執着するに至ったきっかけとしては、中学時代から受け始めたいじめを告白。「小学校まで普通に話してた女子にからかわれた印象が強く、それまでと違う制服を着ているイメージから、着ている人に対する劣等感が強く生まれたと思う」と供述した。
裁判官からは、同様の嗜好の持ち主が必ずしも犯罪に手を染めるわけではないと指摘され、説諭を受けた。また、この日は情状証人として、高橋被告の実妹と高校時代の同級生が出廷。妹の証言を聞きながら、涙を流す場面もあった。公判は結審し、検察側は懲役3年を求刑。判決公判は9日に東京地裁で行われる。