宝塚歌劇団・明日海りお、全国ツアー初日に二番手・芹香斗亜に無茶ぶり
宝塚歌劇花組全国ツアー「仮面のロマネスク/Melodia-熱く美しき旋律-」が2日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで初日を迎えた。トップスター・明日海りおにとっては9年ぶりの全国ツアー。「正直、まだ全国ツアーが始まるぞ!という感じではないのですが、全国津々浦々の方に楽しんでいただきたい」とあいさつ。さらに「それではキキちゃん(2番手で兵庫出身の芹香斗亜)が“全国ツアーに行きま~す”を関西弁であいさつしてくれます」と無茶ぶり。芹香は突然の指名に笑いをこらえられず、体をのけぞらせ「全国ツアー、行ってくるで~!」と言葉を搾り出していた。
「仮面の-」はラクロの「危険な関係」が原作。1997年に雪組トップスター・高嶺ふぶきの退団公演で初演され、2012年に宙組の大空祐飛で再演。今回が4年ぶり3度目の上演になる。王政復古されたフランスの貴族社会を舞台に、官能的な大人の恋の駆け引きを描いた作品。主人公ヴァルモンを演じた明日海は「初めて見る方は『キャーッ!』となるかもしれません」と右手で顔を覆うと、客席からは「可愛い!」の声が飛んだ。
また前作が大劇場がショーのない1本物だっただけに「ショーをしたくてウズウズしてました。スパークした熱気をお届けしたい」と熱演を誓った。
全国ツアーは、4日まで同劇場で上演。その後、22日の北海道・ニトリ文化ホールまで、全9カ所(29公演)を巡演する。