1話完結だから「こち亀」自然体で最終回 秋本氏「ワイドナ」で語る
連載40周年を迎え、9月17日発売の「週刊少年ジャンプ42号」(集英社)での連載終了を発表した「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者、秋本治氏が4日、「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、番組内でも連載終了を告知した。淡々と発表したことに、1話完結型の作品であることが理由だったと語った。
この日の「ワイドナショー」では、冒頭に連載終了を告知。エンディングでもあらためて、秋本氏は「こち亀」終了への思いを語った。「読んでくれる人たちがいるからで。少年漫画で40年、描かせてもらえるのはすごく幸せなことだし、200巻というと200冊ですよね。出版社が200冊まで出してくれるというのは漫画家にとってうれしいことなので。決して悲しいことではなく、よく支えてもらったと、すごく僕はお礼を言いたいですよね」と読者、集英社の双方に感謝した。
番組内の終了告知は淡々と、静かに行われた。この時の心境を訪ねられた秋本氏は「もともとは両さんは1話完結の話なので、続き物の『NARUTO』とかは最終章で盛り上がっていくんですけど…」と、他の「週刊少年ジャンプ」に掲載されていた人気作品を例に「こち亀」の特徴を挙げた。「極端に言うといつ終わってもおかしくない状態の作品なので、なるべくだったらいつもどおり、自然のまま最終回を迎えた方が特別なのがなくていいかなと思ってたんです」と、さりげなく連載終了を語ったと明かした。
隣で耳を傾けていた松本人志は「40年間連載するって、ある種40年間少年のままでいるっていうことですもんね。それがすごいなと思います。尊敬です」と、偉大な作品の終了を惜しんでいた。