麻央がん告知の日 海老蔵ブログで決意「まおに恩返ししなくては」

 フリーアナウンサー・小林麻央(34)が28日、ブログを更新し、乳がんと告知されたのが2014年10月21日だったことを明かした。夫・市川海老蔵の当日のブログをたどると、いつもと変わらぬ子供達とのほほえましいやりとりの中に、「私もまおに恩返ししなくては」「本当に支えられているのだなぁ~とつくづく感じます」などの記述がある。がん告知を受け止め、周囲には隠したまま、病と闘う決意が伝わってくる。

 麻央は告知の当日、同じく乳がんを患った経験を持つ実母に幼い子供2人を預け、病院に向かった。告知後、日本橋で舞台に立っていた夫のもとへ。舞台の合間に楽屋を訪れ、終演後、ホテルの部屋でじっくり話し合いを持った。

 14年10月21日。海老蔵のブログはいつものように早朝から始まり、長男・勸玄君、長女・麗禾ちゃんの写真や、自身の舞台写真などで埋め尽くされている。投稿数は29本。16時50分付の投稿では、「合間にまおきたー」と妻・麻央が楽屋を訪れたことを明るく報告。

 その後のブログでは、「今日はゆっくりふたりでお話してました。いつもは子供達が楽しく遊んでいるので中々話せない事とか 本当に支えられているのだなぁ~とつくづく感じます。私もまおに恩返ししなくてはと沢山思うひと時を頂戴できて幸せです」と妻への感謝の気持ち、夫婦の絆を記した。

 ほかにも「どんなひも大切に、その時だけしかないのですから向き合って生きて行こうと強く思う今でございます」と記すなど、今となっては妻のがん告知を受け止めた夫のさまざまな思いが込められた文面であることが分かる。

 「にひひひ今日はずっと一緒」とのタイトルでの投稿では、車中の2人の写真を掲載。笑顔の海老蔵の横で、黒い服を着た麻央がマスクをつけ車外を眺めている姿が印象的だ。ただ、病気や体調などについては一切触れていない。

 麻央は14年2月の人間ドックで胸にしこりが見つかり、がんの可能性が「五分五分」と言われた。同年10月、胸のしこりが「パチンコ玉大」になっていることに気づき、再検査。乳がんと診断された。これまでのブログでは、リンパのほか、「肺や骨などにも(がんが)転移」していることを明かしている。

 麻央は28日のブログで「乳癌を告知された日が10月21日。私が生まれた日が7月21日。私にとって、何かと意味のある21日。新しい『こと』の始まり。人間って、いつもどこかで意味をつけていたいものだなと思います。」とつづっている。

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