女優・風見章子さん死去 「飢餓海峡」「赤ひげ」など出演
戦前からの映画女優で、品のあるおばあさん役で親しまれた風見章子(かざみ・あきこ、本名中村フサ=なかむら・ふさ)さんが9月28日午後、老衰のため東京都福生市の病院で死去した。95歳。群馬県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。
エノケン一座を経て、16歳で内田吐夢監督の名作「土」(39年)のヒロインに抜てきされた。戦後は「また逢う日まで」「飢餓海峡」「赤ひげ」などの名作に脇役として出演。「忘れられぬ人々」(00年)でナント三大陸映画祭主演女優賞を受賞し、90歳を超えても「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(13年)に出演するなど晩年まで活動した。
「刑事くん」「ケンちゃん」シリーズなどドラマ出演も多い。