坂東玉三郎が“恩師”ワイダ監督を追悼「いろいろ大変な時代過ごされた」

 ポーランドのメディアによると、「灰とダイヤモンド」など激動のポーランド現代史を描いた作品で知られる同国の映画監督アンジェイ・ワイダ氏が9日、死去した。90歳。舞台と映画の「ナスターシャ」でワイダ監督の演出を受けた歌舞伎俳優の坂東玉三郎(66)が10日、追悼文で「いろいろ大変な時代を過ごされた」としのんだ。

 玉三郎は「私は1988年にドストエフスキーの『ナスターシャ』というお芝居で長いことお稽古と親交を持たせていただきました。この追悼文では表せないほどの思い出がございます。その後『ナスターシャ』を映画にも残しまして、ポーランドに伺いました時の思い出も沢山ございます」と回想。

 2012年のパリ公演の際、「どうしてもお会いしたくなり、日帰りで」ポーランドを訪問。「その時お目にかかれて本当に良かったと思います」と振り返り、妻のクリスティーナさんを「お一人になられさぞお寂しいことだと思います」と思いやった。

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