ジャーナリストの池上彰氏（６６）がキャスターを務めた、７月１０日の参院選当日に放送された選挙特番「池上彰の参院選ライブ」が１３日、優れた文化活動に贈られる第６４回菊池寛賞を受賞した。

　タブーを恐れない政治家へのインタビューに加え、視聴者目線で候補者の活動を解説し、選挙報道に新たな地平を開いたと評価された。「池上彰とテレビ東京選挙特番チーム」としての受賞で、同局番組の同賞受賞は初めて。番組は、政治家に鋭く切り込む池上氏の無双ぶりが話題を呼び、平均視聴率１１・６％、瞬間最高１４・６％をマーク。他局の選挙特番を押しのけ在京民放トップの高視聴率を記録した。（数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ）

　池上氏は「従来の選挙報道を変えようというテレビ東京の人たちの熱い思いにほだされて、一緒に努力してきた結果が評価され、大変嬉しく思います。選挙報道をめぐっては、さまざまな政治的思惑が取り沙汰されているだけに、さらに精進が求められています。新しい時代の選挙報道とは、どうあるべきか。今後も仲間達と議論していきます」とコメントを発表した。