小栗旬 大友監督の過酷演出に「有罪」…「溺れるかと思った」
俳優の小栗旬(33)が13日、都内で行われた主演映画「ミュージアム」(11月12日公開)のジャパンプレミアに登場し、共演の妻夫木聡(35)、野村周平(22)とともに大友啓史監督(50)の過酷演出を“断罪”した。
謎の連続殺人犯・カエル男(妻夫木)に妻子を狙われ、捜査一課の刑事・沢村(小栗)が追い詰められていくサスペンス。人の弱みを強調して罪を与えていくカエル男の猟奇殺人に絡め、有罪だと思う人を質問された小栗は、大友監督の名を挙げた。大友監督から「ここだけは目を開けてくれ」と演出された雨のシーンで溺れかけたエピソードを披露。「目は開かないし、降ってる水で溺れるかもと思った。あれは有罪だと思う」と苦笑いした。
さらに追及は続き、妻夫木は大友監督に求められた役作りで4カ月、週3回ジムに通ったが、言われていた体を鍛えているシーンがまったくなかったことを暴露。野村もビル11階ほどの高さにワイヤで吊される撮影のとき「昼休み以外、ずっと吊されていた。これは試練なのかなと思って耐えたんですけど…」と明かすなど“クレーム”が相次いだ。
限界まで俳優陣を追い込み、極限の演技を引き出すのが大友流。映画「るろうに剣心」シリーズなどのヒット作を生み出してきた秘訣(ひけつ)でもあるが、空気を察した大友監督は「わかった。僕、有罪でいいよ」とお手上げだった。