ハルキスト“聖地”のブックカフェ ディラン受賞で喜びに沸く

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に歓喜の祝杯をあげた村上春樹ファン=東京・杉並区のブックカフェ「6次元」
ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞について語り合う店主と男性客=13日夜、神戸市中央区下山手通3(撮影・大山伸一郎)
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 ノーベル文学賞が発表された13日、村上春樹氏のファン「ハルキスト」が集う東京・杉並区のブックカフェ「6次元」では、ボブ・ディラン氏の受賞に歓喜の祝杯を上げた。

 午後8時過ぎ、村上氏の作品「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「ダンス・ダンス・ダンス」などで楽曲などが登場するボブ・ディラン氏の受賞が決定。ハルキストは落胆ではなく、喜びに酔いしれた。すぐさま、ボブ氏の楽曲「風に吹かれて」をかけながら村上氏が好きな猫がラベルに描かれたポルトガルのワイン「GATAO(ガタオ)」で乾杯した。

 店長のナカムラクニオさん(45)は「最初は誤報かと思った。人生で一番ビックリしたし、うれしかった」と歌手初の文学賞受賞に驚嘆した。「エンターテインメントも文学と認められたことが重要。ノーベル文学賞の存在意義が拡張した」とディランの受賞を祝福しながら、「村上さんも喜んでいると思う。来年は村上さんが獲る」と期待に胸を膨らませた。

 同店は2008年末にオープンしてから村上作品の読書会を開催。海外のハルキストも足を運ぶほど世界的にも人気のお店となった。この日、受賞を見守ったハルキストは村上氏が受賞を逃したことは「残念だけど、幸せな気持ち。ボブ・ディランでよかった」と村上氏と関係があるボブ氏の受賞を喜んでいた。

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