“ハルキスト”の聖地で大きなため息「ディラン?予想の外れの外れの外れぐらい」

 村上春樹氏
 村上春樹氏のノーベル文学賞受賞がならず、落胆の声を上げる住民と関係者=東京・千駄ヶ谷の鳩森八幡神社(撮影・西岡正)
2枚

 名曲「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」などで知られる米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン(75)が2016年のノーベル文学賞を受賞することが13日、決まった。歌手の文学賞受賞は初めて。 

 ここ数年、有力候補と目されている村上春樹氏(67)の受賞は、今年もならなかった。ネット中継で「ボブ・ディラン」の名が発せられると、カウントダウンイベントが行われた“聖地”東京・千駄ヶ谷の鳩森八幡神社に集まった約200人の“ハルキスト”から「あぁ~」と大きなため息が漏れた。

 千駄ヶ谷は村上氏が74年に東京・国分寺で開店したジャズ喫茶「ピーターキャット」を77年に移転させた地。自身、「一番好きな場所」と公言していた。

 主催者の1人で、ファンが通う地元の書店「ブックハウスゆう」の店主・斎藤祐さん(71)は「残念でした」とつぶやき「ディラン?予想の外れの外れの外れぐらい。春樹さんは日本の作家でもあるけど世界の大作家でもある。それをわかってもらえないのは本当に残念でなりません。来年に期待しましょう」と落胆を語った。

 締めくくりに、千駄ヶ谷大通り商店街の牛久保英昭理事長(77)が「また来年も皆さまとの出会いの場ができると思っておりますので、来年の祝砲です!」とあいさつ。ハルキストたちが一斉にクラッカーを鳴らした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス