沈黙のボブ・ディラン ノーベル文学賞授与式欠席?決定伝えられず
今年のノーベル文学賞を米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン(75)に授与することを決めたスウェーデン・アカデミーが、14日午後1時(日本時間同8時)の時点でもディランに連絡がつかず、授与決定を伝えられていないことが分かった。スウェーデン公共放送SVTが伝えた。
ディランは決定後に出演したライブでも、ノーベル賞について一切コメントしていない。授賞式は現地12月10日にストックホルム市庁舎で行われるが、ネット上ではディランの出席を疑問視する声も上がっており、フォークの神様による“ノーベル狂騒曲”はエンディングを迎えそうにない。
SVTによると、所属レコード会社には連絡できたものの、本人とは話ができていない状態で、選考委員の一人は「(受賞決定者が)これほど長く沈黙したことはない。非常に珍しい」と述べた。アカデミーのダニウス事務局長は受賞発表時に「ディラン氏にはこれから連絡する」と説明している。
一部では「反体制派で自由人のディランが、賞を喜んでいないのでは?」と授与式も欠席する可能性を指摘している。ディランは12年に米国の大統領自由勲章を授与された際は、ホワイトハウスでの授与式にサングラス姿で出席している。
ディランは現地時間14日、米カリフォルニア州インディオで行われたライブイベント「デザート・トリップ」に、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズらと出演したが“受賞スピーチ”はなし。代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」を久々に演奏するなどファンを盛り上げた。